高齢女性の貧困

高齢女性の貧困

TFA2022を受講された17名の方に、今後のビジョンやアクションプランなどの集大成を1人2分で発表していただいた原稿を掲載させていただきます。 内容は「30歳以下の政策参加について」、「養育費の未払い問題」、「DV支援」、「高齢女性の貧困」、「職業選択の重要性」、「性的役割分担の分業」、「お産や産後うつの経験」、「女性の健康」、「女性の復職について」、「多文化共生のまちづくり」等々。 受講生の皆さんがそれぞれに多くのことを学ばれ、失敗を恐れずに行動していこうとする決意が心から伝わり、社会に変革をおこす、実現にむけて前進していることを感じました。

大塩英子さん

 
 
 
「高齢女性の貧困」
吉野川市在住の大塩英子と申します。
高校時代はアメリカに留学し、短大卒業後は自由な働き方をしてきました。リスキリングを重ね職種を変え、五年前に起業しました。男性経営者たちとも切磋琢磨しながら学び合っています。
そんな私が、ある日突然ホームレスになったら、みなさんどう思いますか?「そんなことあるわけない!」と笑うかもしれませんが、女性はちょっとしたことで経済的安定を失い、貧困におちいるリスクがあります。
二年前、”コロナ禍で仕事を失った60代の女性がホームレスになり殺害された”というニュースを覚えていますか?事件の詳細を知り、人ごととは思えなくなりました。
この事件は、わたしが「高齢女性の貧困」について知るきっかけとなりました。
日本の社会保障制度は「夫が働き、妻は家事育児を担い、子どもは二人」という標準世帯モデルで作られました。そのため、多くの単身女性が貧困におちいっています。
現在、女性やアクティブシニアの活躍が期待されていますが、高齢女性の多くが生活上の困難を抱えています。全世代において最も貧困率が高いのは65歳以上の単身女性で、二人に一人が貧困です。今後、高齢女性の貧困率はさらに高くなります。
これは、私たち世代の女性のほとんどが、貧困におちいるということではないでしょうか?
来年度、フレアキャンパス企画委託事業に応募し、この課題について学ぶ機会を作ります。誰一人取り残さない社会の実現に向け、一緒に考えてください。
※彼女は私です。
 
やるか?やらないか?ではなくて、やるorもっとやる。 これからも是非行動していきましょう!

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