とくしまフューチャーアカデミー2nd.2019  第5講開催報告

第5講 「女性リーダーのための伝える力」
講師  元NHKキャスター 長崎大学准教授
スピーチコンサルタント 矢野 香氏

8月にスタートしたとくしまフューチャーアカデミー2nd.2019。12月14日(土)に第5講義、最終講義を開催しました。講師は元NHKキャスター 長崎大学准教授 スピーチコンサルタントの矢野香先生でした。

矢野先生はNHK在局中より、心理学を根幹とした他者からの評価を高めるスピーチトレーニング法を開発され、退局後は大学院へ進学し、博士号を取得されています。現在、長崎大学准教授として研究を続けられながら、政治家、経営者、エグゼクティブ、多様なビジネスパーソンや日常においてスピーチを必要とする幅広い層への実践的なコンサルティングを精力的に行い、ご活躍されています。

伝えるべき内容の「言語」指導と話し方・表情・動作などの「非言語表現」両方のトータルな指導により、多くのクライアントを成功の道へと導かれています。

著書に『その話し方では軽すぎます!―エグゼクティブが鍛えている「人前で話す技法」』(すばる舎)『「NHK式+心理学』一分で一生の信頼を勝ち取る法―NHK式7つのルールー』(ダイヤモンド社)等、多数のベストセラーがあります。

講義が始まると直ぐに、矢野先生は受講の皆さんへ意識してほしいことを話されました。

・一挙手一投足を大事にする。
・話す時は必ず意図を持ってする。
・上手な話し方をするな。信頼される話し方をする。

この講義で学んだことを会得して信頼される自分のトリセツを作ってほしいと本日のゴールを提示くださいました。

矢野先生のご研究専門分野である心理学を基に印象形成について詳しく解説してくださいました。
受講生もスタッフもシンプルな自己紹介を実際に行い、3つのタイプに振り分けられました。自分がどの印象パターンにあてはまるのか、皆さん、興味津々。これは、自分の特性、本質を知ることに繋がり、自分らしさを伸ばす基礎、礎になると学ばせていただきました。

自分を取り繕うことなく、特性、本質を活かした自分らしい話し方ができるようになると会得しました。流暢に上手な話し方をするのではなく、ヘタでも良いから、自分にしか出来ない話し方を作っていくことが大事であると腑に落ちました。

さらに、社会へ向けて自分を表現していく上で心理学の観点から自己開示ではなく、自己呈示を行いましょうと解説くださいました。つまり、社会的に望ましい自分のイメージを他者へ印象付けられるように意図していくということです。
講義は益々、深い内容に入り、会場内の熱量も増していきます。

次に今回、受講生の皆さんへ事前課題が出されていたのですが、いよいよ発表の時間。スピーチの持ち時間は一人2分間。その間、矢野先生がそれぞれの話し方をチェックしてくださいました。

皆さん、ご自身の目標やアカデミー受講で気づいたことなど、様々な思いを発表してくださいました。矢野先生は発表者の表情、しぐさ、姿勢、声のトーン、伝え方、言葉の使い方など、きめ細やかに確認されて、具体的にご指導くださいました。

17名の発表者、お一人おひとりに寄り添い、分かりやすく丁寧にご指導をいただきました。皆さんもご指導いただいた内容を振り返り、再度、少し発表を。どの方も表情が明るくなり、その人らしさ、魅力が前面に引き出されて、活き活きと話されていました。

2分間という短い時間で的確かつ丁寧なご指導を受けた後、印象の違いに驚くと同時に感動しました。受講生の皆さんにとりましても、今後の活動への弾み、自信が大いに得られたのではないでしょうか?

矢野先生は最後に自分にしかできない話し方をぜひ、自ら意識して作ってほしい。上手な話し方ではなく、信頼される話し方を目指す。目の前の人に自分の思いを話す、伝えるということは自分が生きた証でもあり得る。聞いた人の印象に残る話し方を目指してほしい。

人に話すこと、伝えるということは毎日が本番、一瞬一瞬が本番。一挙手一投足を大切に、意図を持って話すということを心がけてほしい。関わっているお仕事が地域に役立つことを伝えるためにもぜひ、今日学んだこと、気づいたことを繰り返し、練習して体得してほしいと激励の言葉をかけてくださいました。

3時間はあっという間。実践的で大変学び多きご講義でした。受講生の皆さんの晴れやかな表情が印象的でした。

徳島で矢野先生より直接、懇切丁寧にご指導いただけるという、何とも素晴らしい貴重な機会でした。受講生の皆さん、スタッフ一同、感謝の気持ちを込めて、大きな拍手で終了しました。

矢野先生、素晴らしいご講義とご指導を本当にありがとうございました。お忙しいところ、ご遠方よりご来徳いただき、心より感謝しております。

受講生の皆さん、8月から5回に渡る講義、本当にお疲れさまでした。2月16日のファイナルプレゼンテーションに向けて、どうぞがんばってください。また受講生の皆さんにお会いできますことを楽しみにしております。

矢野先生、受講生の皆さま、ありがとうございました。

開催報告カテゴリの最新記事