第三の労働「感情労働」

第三の労働「感情労働」

皆さん、こんにちは。
花咲かねーさん組合の笠井誉子です。
4月、それぞれの環境で新年度が始まり、
GWも明けて、少し日常を取り戻した5月半ばの週末、
皆様、いかがお過ごしでしょうか。

花咲かねーさん組合も、設立から1年が過ぎ、
H27年度に望む新体制を整え、
今年度の事業の準備を進めております。

いろんなお知らせまで、今しばらくお待ち下さい♪

今日は、現代社会を象徴する「感情労働」について、
ぜひ、皆さんと一緒に考えてみたいと思います。

これまで、労働の種類は大きく「肉体労働」と「頭脳労働」と2分類されていましたが、
これまで、「頭脳労働」の一種に分類されていた「感情労働」が第3の労働して注目されています。
頭脳労働と大きく違う所は、人の持つ感情に労働の負荷が大きくかかり、仕事が終了した後も精神的な負担や重圧、ストレスを負う事に特徴があります。

「感情労働」とは、「管理される心、感情が商品になる時」の著者であり、アメリカの社会学者のアーリー・ホックシールドが1970年に提唱した働き方の概念です。

感情労働は、サービス業や接客・販売、営業等の対人的職業が該当します。

苦手なお客様にもにこやかに対応し、苦情の対応にも怒鳴り声の人にも優しく受容的に対応するのが適切な振る舞いであり、それが職務であるとされるのが、感情労働です。
A.Rホックシールドの議論の焦点は、
大きな組織による、上下関係の権力関係に基づいた感情労働の強制についてです。

人の持つ感情が、公的な労働の領域であり、賃金との交換価値を持つこと。

常に自分自信の感情をコントロールし、職務として相手に合わせた言葉や態度で対応することが求められること。

そして、この感情労働に従事するのは、女性が多いということ、
働く女性の2人に1人が該当すると言われています。
また、非正規雇用の拡大で、派遣やパートタイム労働の人が、顧客サポートやクレーム担当を任せられる事です。

また、その対応について、「表層演技」と「深層演技」の2つに分けています。

無理難題なクレームや、勘違いな人、どのようなお客様に対しても、「相手は幼稚な人だ、子どもなのだ」と思い演技の謝罪をする事を表層演技とし、そのクレームに対し怒りの感情すら抱かないようにするのが深層演技としています。
女性は男性よりも、感情表現が豊かで、感情労働に的しているという社会通念から従事する人も多いのが現状ですが、とてもストレスフルな仕事に間違いありません。
私も営業という仕事柄、大変興味深く読ませて頂きました。
真面目に全部を受け止め頑張り過ぎると、キャパを越えた時心がポキッと折れてしまったり、「バーンアウト」燃え尽き症候群になっってしまうかもしれません。
価値観が多様化した近年、組織としての規範より個人の自由や意志を持つことを重要視し大企業を離れる人が増えたり、
意味不明なこれまで無かったようなクレームが寄せられたりする現状で、

皆様は感情労働について、どのようなご意見をお持ちでしょうか。

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