パブコメ勉強会開催しました

パブコメ勉強会開催しました

2024年1月9日、19時~21時で「困難を抱える女性への支援に関する徳島県基本計画(仮称)」(素案)に対するパブコメ勉強会を開催しました。

パブコメの募集は、徳島県のホームページに掲載されています

締め切りは、2024年1月14日となっており、あまり時間も無い中ではありますが、困難女性支援法を含めパブコメの提出の意義を支援活動に関わる方々と一緒に学ぶ機会をつくりたいと思い企画しました。

*この勉強会は、令和5年度徳島県女性つながりサポート事業のピアサポーター養成講座のフォローアップ研修として開催しております。

今回の開催については、日本NPOセンター様に協力をお願いし、企画内容についてご相談させて頂きました。
結果、パブコメの書き方については事務局次長の上田英司様が担当して下さり、法律の背景等については国立女性教育会館と連携をとり、研究国際室長の渡辺美穂様が担当してくださることになりました。

令和6年4月からの施行に向けて、ちょうど全国各地で基本計画に対するパブコメの募集が出ているところなので、全国の基本計画を比較してみるのも良いのではないかというご意見を頂きました。
年末年始のお休みの期間にもかかわらず、日本NPOセンターの千代木様が各県の状況を調べて一覧にまとめてくださいました。
ぜひ、これも皆さまに共有頂きたいと思いお願いし、急遽ご登壇いただけることとなりました。

当日は、大変お忙しいため当初録画でもとご登壇をお願いしていた萩原なつ子先生が、生出演で冒頭のご挨拶と、各地でより良い計画にするために、多様な人が関心を持ち意見を出すこと、形式的なパブコメに終わらせない意見を出すことの意義についてお話くださいました。

続いて、主催者である特定非営利活動法人GWEIの理事長笠井が、開催主旨ついてご説明をさせて頂きました。

昨年、NPOセンター様主催の「女性のライフサポート研修」に参加させて頂いたことがきっかけで、日本NPOセンター様とご縁ができ、全国各地で女性支援の活動を行っている団体の皆さまと交流できたことで、その後の活動に活かせることがたくさんありました。
また、12月に東京で開催された市民セクター全国会議に出席し、「調査が拓く市民社会、不可視化されてきた女性の困難に光をあてる」分科会で、わくわくシニアシングルスの代表大矢様から貴重な資料を共有頂きました。
同時に、生きづらさを抱える女性の支援に関わる団体の活動実態調査では、日本NPOセンター上田様から調査のご報告と現状の課題点などを学ばせて頂きましたことで、連携や協力体制を組むことなどの重要性を強く感じたことが今回の開催に繋がっています。

当団体は、徳島県で活動をしていますが、他県の事例共有や課題の共有は大変有益で、これが今後の支援体制の充実やメンバーの学びに繋がることから、機会があればぜひ同じ課題に向き合い活動している方々と協力していきたいと考えています。
今回は同じテーマで学べる絶好の機会として、企画させていただきました。

その後、国立女性教育会館の研修国際室長、渡辺様より困難女性支援法に関する知識として、法律の成立までの過程や背景、その意義や位置づけなどのついてお話をして頂きました。
婦人保護事業からの抜本的改革の必要性を認められ、女性関連の新法として67年ぶりに成立した法律ですが、時代背景の違いからも、対象者の幅は広がり、多様なニーズに対する支援内容や体制の不足は深刻な課題です。
だからこそ、民間連携についても、しっかりと法律の中で書かれており、民間団体としても地域共生の課題も含め重要性を強く認識しております。

次に、急遽ご登壇いただけることになった、日本NPOセンター千代木様から、「全国の基本計画に関するパブコメの状況」をお話頂きました。
都道府県ごとの状況比較を一覧に作成して下さり、調査の過程で見えてきた特徴をいくつかピックアップしてくれました。それがとても興味深く、良い事例もそうでない事例も含めて大変参考になりました。
一県、計画の作成を公募しているというのが斬新で、その背景をぜひお聞きしてみたいと思いました。

メインのパブコメの役割と意義について、日本NPOセンターの上田様から具体的な解説とご助言を頂きました。
事前に徳島県のホームページから、その他のパブコメに対する返答事例から、どのような書き方であれば採用されるのかという記載についても一緒に確認をさせて頂きました。
*徳島県男女共同参画基本計画第5次素案に対するパブコメについても勉強会を開催し、参加者がそれぞれ意見を出しました。この時は、26名の方が97件のパブコメを出しています。しかし、うち30件近くが「いただきましたご意見につきましては、今後の業務の参考とさせていただきます」という形式的なものとなっています。
中には「計画に反映させて頂きます」とい返答もあり、パブコメが全く意味をなさないというわけではない事例も確認することができました。

ご参加の皆さまからも事前にたくさんの質問を頂いておりましたので、一つずつご紹介しながら上田さま、渡辺さま、千代木様にご対応頂きました。
中でも、行政連携の難しさについての声も多かったのが印象的でした。そして、皆さまが各地で奮闘されていることが何よりも励みとなりました。
また、終了後のアンケートでも、皆さまがこれからパブコメに向き合っていかれるというお声を頂き、大変勇気付けられました。
ご助言いただいたことを基に、私たちもパブコメを作成し提出したいと思います。

ご参加くださった皆様、ありがとうございました。
ご協力くださった日本NPOセンターの皆さま、大変お世話になりました。
また、これからも一緒に取り組めることがあれば、お力を貸して頂きたいと思います。

 

 

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