過去の事業

【過去の主な実施事業】(2014年6月~2024年2月)
2014年度
- オープニングイベント「知事と語ろう!日本一女性が自己実現できるまち、徳島を目指して」を開催(6月)
- 徳島県主催女性活躍フォーラム「明日へのFirst Step!わたしのチャレンジ」(11月)
2015年度
- 働く女性100人を対象にアンケートを実施
- 徳島県主催女性のチカラで輝く未来プログラムキャラバン事業「地域活性フューチャーセッション 阿波おんな50×阿波おとこ50」(10月)
2017年度
- フレアキャンパス企画委託事業「On stage 自分らしく生きる」開催(`18/1月)
2018年度
- 働く女性のための新聞活用術6回シリーズ(徳島新聞社提供講座)開催(10月)
- フレアキャンパス企画委託事業「女と言う呪い〜アンコンシャスバイアスからの解放」開催(`19/1月)
- WAW!国際女性会議、国会議事堂視察 15名参加
2019年度
- 働く女性の交流会開催(6月)
- とくしまフューチャーアカデミー2nd.2019全6回(8〜
20/3月)
新年交流会開催(
20/1月)- 令和元年度フレアキャンパス企画委託事業「生き方の新しい選択」開催(`20/1月)
2020年度
- 働く女性のオンライン交流会開催(6月)
- 令和2年度フレアキャンパス企画委託事業
「働く女性のデジタルトランスフォーメーション」開催(8月) - とくしまフューチャーアカデミー2nd.2020 全7回開催(8〜`21/3月)
- 寄付月間「Giving December」キフカッション@とくしま開催(12月)
2021年度
- 令和3年度フレアキャンパス企画委託事業「セルフリーダーシップ」開催(7月)
- 徳島県コロナに負けない!女性つながりサポート事業(9〜22/3月) とくしまフューチャーアカデミー2021 全6回開催(10〜22/3月)
- 新年交流会開催(`22/2月)
- とくしまフューチャーアカデミー修了生×女性起業塾修了生交流会(5月)
- JWLI BootCamp徳島共催(8月)
- 令和4年度フレアキャンパス企画委託事業「コミュニティ・オーガナイジング 私のストーリーで仲間をつくる」(8月)
- 徳島県コロナに負けない!女性つながりサポート事業(9〜23/3月) とくしまフューチャーアカデミー2022 全6回開催(9〜23/3月)
- 月200食の食料支援開始(23/1月) 新年交流会開催(23/2月)
- グループリフレクション(5〜7月)
- 女性つながりサポート事業(6〜24/3月)
- 交流会(6月)
- 女性のライフサポート研修プログラム ~生きづらさを抱える女性支援団体のための研修プログラム~ 西日本会場(10月)
- 宇和島視察・女性防災リーダー育成研修への登壇(6月)
- とくしまフューチャーアカデミー2023(11〜24/3月)
- つながりカフェ(11〜24/3月まで月一回開催)
- クリスマスギフト企画(12月)
- 寄付月間~Giving December~賛同企画「シークレットサンタ」(12月)
- 第3回阿波女活躍サミット2023 パネルディスカッション登壇(24/1月)
- 2024年新年交流会開催(`24/2月)
2023年度 活動報告
①グループリフレクション
開催日:2023年5月〜7月
開催場所:オンライン
参加者数: 15人
2023年度の始まりに、NPOメンバー、TFA修了生、ピアサポーターから参加者を募り、2週間に1回合計4回開催した。グループリフレクションは、「参加者同士の交流や相互理解を深める」「心理的安全性が保たれた場所での自己開示」「心や頭の中にある想いを言語化するためのトレーニング」「積極的に聴くアクティブリスニング」を目的に毎年実施している。
2023年度のテーマは「あなたはどんな人ですか?」「こうありたい未来」「具体的な未来のビジョン」「未来へ向けてのアクション」。各テーマごとに1人5分で発表し、内容に対してメンバーから5分間で自己理解が深まる質問やフィードバックを行い、他者との交流による多角的視点を自己成長へつなげることを意識している。今回も、心理的安全性のある所で自分のことを語れる場所となり、交流や自己理解を深める機会となった。また、ファシリテーターとしても成長の機会と
なっている。


②女性つながりサポート事業
開催日:2023年6月~2024年3月
開催場所:徳島県内全域・オンライン
支援対象者:徳島県内の孤独・孤立で困難や不安を抱える女性と女の子
稼働スタッフ:のべ192人
R5年度事業終了時 公式LINE登録者:1,287人
相談対応件数:459件
居場所づくり:1,029人
養成講座申込み:56人・登録:49人
生理用品の提供:3,667件
3年目の事業となる女性つながりサポート事業は、昨年同様に①相談支援 ②アウトリーチ・伴走支援 ③居場所づくり ④ピアサポーター養成講座 ⑤生理用品の無償提供を県内全域で行った。今年度は49名のピアサポーターが活動を希望し登録した。
県内全域をカバーするため4つのエリアに分け、支援が行き届いていないエリアや未実施のエリアが無いよう地元のピアサポーターとの連携を密にし実施するよう努めた。
継続することで徐々に認知も広がり、生理用品の提供や居場所づくりではリピーターの利用者を見かけることも増えてきた。また、利用者同士で交流ができ、新たなコミュニティが生まれていることも大きな成果だと感じた。その他、利用者からの積極的な意見や提案も出るようになり、2024年元旦に起こった能登半島地震の直後には、「防災のための講座を開催してほしい」という声を受け開催した。
今年度居場所づくりでは新たな試みとして、リユース品譲渡会を開催したところ、利用者からも不要なものを持っていきたいと申し出が多く、不要なものを手放し必要なものを持って帰る循環を作ることもできた。
生理用品の無償提供では、生理の貧困に対する理解も広まり体調不良に関する相談が増えるとともに、各市町村や学校での必要性を感じ独自の取り組みが生まれている。


③交流会
開催日:2023年6月
開催場所:ホテルグランドパレス
参加者数:16人
今回の交流会では、GWEIメンバーに加え、「つながり支援 ピアサポートとくしまのピアサポーター」や「TFAの修了生」も参加し親交を深めた。GWEIに名称変更となって初の交流会となったことで、皆さんから「ジーウィアイ」と名称に慣れる練習からのスタートとなった。楽しい会話と美味しい食事を楽しみつつ、参加者全員がそれぞれの近況報告をしたの後、それぞれのテーブル毎にご自身の成長や未来について語り合う時間を持った。皆がそれぞれの環境で頑張っていることを聞き、励まし合い、勇気をもらえた素晴らしい時間となった。意見やエールの交換ができるこの様な機会は、お互いを元気にしやる気にも繋がるため定期的に開催していきたい。

④女性のライフサポート研修プログラム
~生きづらさを抱える女性支援団体のための研修プログラム~ 西日本会場
主催:一般社団法人 若草プロジェクト、特定非営利活動法人 日本NPOセンタ―
協力:独立行政法人 国立女性教育会館 開催日:2023年10月20日(金)~21日(土)
開催場所:ホテルフクラシア大阪ベイ
参加人数:50名 徳島からの参加者:2名
「暴力・虐待被害」「貧困・経済的困窮」「ひとり親」「性被害」など、女性が抱える困難な状況に対して、近年多くのNPOが多様な支援を行っている。一方、年間の予算規模が5,000万円以下の団体が6割を超え、「人材確保・育成」や「収入源の多様化」を組織課題として挙げる団体が半数を超えるという実態があり、継続的な組織運営に不安を抱える団体も多い。こういった女性支援団体が一堂に会して研修を行うことで、女性支援への理解を深めると共に、支援団体同士のネットワーキングを目的として実施された。
当団体からは笠井代表と正治が研修に参加した。1泊2日の集合研修ということで休憩や食事、交流会などの時間も積極的に活用して参加者同士で親交を深めながら情報交換や課題共有などを行った。活動10周年を迎える当団体の今後の活動の方向性などについて改めて考えるきっかけとなった。

⑤宇和島視察・女性防災リーダー育成研修への登壇
開催日:2023年6月24日(土)~25日(日)
視察場所:宇和島市(西日本豪雨災害被災地)特定非営利活動法人U.grandma.Japan
参加者数:30人
徳島からの参加者:5人
H30年西日本豪雨災害の被災地となった宇和島市で、災害をきっかけに立ち上がった特定非営利活動法人うわじまグランマが「女性防災リーダー育成研修」を開催するため、代表の笠井が講師依頼を受け、メンバーと一緒に宇和島を訪問した。災害の大きかった吉田地区を中心に地元の方にお話を伺い、吉田町図書館では災害時の写真のパネル展示があり、地震だけでなく、様々な災害に対し日ごろの備えについて考える機会となった。その後、子ども食堂や学習支援など広く活動を行っているうわじまグランマの事務所を訪問し、活動について詳しく知ることができた。翌日は子ども食堂に参加し、子どもたちが参加する防災ゲームの様子を見学した。午後は、笠井代表が女性防災リーダー育成研修に登壇し、徳島の取組みを紹介し、女性がジェンダー視点を持って意思決定過程への参画することの必要性について話した。

⑥とくしまフューチャーアカデミー2023
開催日:2023年11月~2024年3月までに本講座6回、特別講義4回、ほかリフレクション、個別ミーティングなどを適宜開催
開催場所:ときわプラザ、神山町、オンライン
修了生数:17名
スタッフ:のべ94人
参加者:のべ286人
徳島県から受託した「とくしまフューチャーアカデミー(TFA)」を通じ、政策・方針決定過程への女性や若者の参画機会の拡大を目指し、人材育成に注力した。
2018年からの実績をベースに、今年度は、特に徳島の地域性を活かした講座を企画。具体的には神山町・神山まるごと高専への視察を実施した。神山町の軌跡や地域課題に取り組む姿勢と活動、そのインパクトについて現地で体感する機会を提供できた。また、「政治的な視点」を学ぶ講座では、初の試みとして、県内で活躍する女性議員3名を招き座談会を開催。身近な地域で活躍する議員の生の声から、女性の社会参画・政治参画の必要性を学ぶことができた。
他の講座でも、多様な講師陣により「社会とつながる私」「社会の一員としての私」を自覚できるような参加型・対話型の講義を開催。「パブリックコメント」の書き方を学ぶ特別講義では、講義後、徳島県に対して実際にパブコメを提出するなど、具体的な社会参画につなげられる機会を提供した。
さらに、学びを充実させるため、本講座の他にもリフレクションやメンターグループによるプレゼン相談などのサポートを行った。プログラムの最終段階では、「わたしの未来、地域の未来」というテーマのもと、受講生が自身のビジョンやアクションプランについてプレゼンテーションを行った。その後の交流会では、互いを称え合い、今後の活動に向けて励まし合う様子が見られた。講座全体を通じて、社会に目が開き自己決定していく人の背中を押す内容となったと自負している。
本事業は、過去の修了生がスタッフとして関わり運営を行っている。質の高い学びの提供のみならず、より良い社会を目指すシスターフッドの好循環を生む場ともなっていることも、誇れる点の一つである。


⑦つながりカフェ
開催日:2023年11月~2024年3月まで月一回開催
開催場所:しらさぎ台まちづくり活動センター
参加者数:のべ96人
スタッフ:のべ30人
徳島県生活困窮者自立支援プラットフォームにおける活動支援団体に選定頂き、徳島県生活困窮者支援活動経費助成事業費補助金を活用し、つながりカフェを開設した。当団体の支援対象者である孤独・孤立で困難や不安を抱える女性の声を受けて、県内にたくさんできた子ども食堂に参加できないと感じる未婚女性や子どもを持たない女性、高齢女性、大勢のにぎやかな場所が苦手な女性や子どもの居場所として月1回開催した。食事は旬の野菜を多く使い、健康に良く栄養価の高いメニューを考え、副菜まですべて手作りで提供している。利用者の中には県西部や南部からの参加者もあり、毎月の開催を楽しみにしているというアンケートの回答も多い。食事の提供だけでなく、スタッフとの接点も多くなり、悩みや心境を話してくれる機会も増えており、相談支援に繋がる場となっている。


⑧クリスマスギフト企画
開催日:2023年12月24日
支援対象者:25名
阿波銀福祉基金の助成を受けて、当団体の支援対象者である「孤独・孤立で困難や不安を抱える女性」や経済困窮の状態にある女性を対象にクリスマスギフトとして、着る毛布や大型ブランケットを送った。支援の現場では、食品の値上げで生活が苦しくなっているという声や電気代やガス代など光熱費の高騰で暖房器具の使用を控えているなどの声を受け、少しでも温かな気持ちでクリスマスを過ごしてほしいとの思いで企画した。ピアサポートとくしまの公式Lineや当団体の各種SNSを通して案内を行った結果、応募総数346件、厳正なる抽選の結果25名にクリスマスイブに到着するよう発送を行った。

⑨寄付月間~Giving December~賛同企画「シークレットサンタ」
開催日:2023年12月24日 支援対象者:21人
寄付月間~Giving December~は「欲しい未来へ寄付を贈ろう」を合言葉に、毎年12月に全国的に行われる寄付の啓発キャンペーンであり、当団体はその賛同パートナーとして寄付に関するイベントなどを開催している。今年度はクリスマスギフトを希望する困難を抱える女性や生活困窮家庭の子どもなどが希望する商品を、寄付でクリスマスプレゼントとして贈る企画をした。短期間の募集であったが、賛同者のサンタさん16名から総額88,633円の寄付をいただき、子ども服や図鑑、トランポリンや自転車などを贈ることができた。見知らぬ誰かから贈られた善意のギフトに対し、「いつか自分も誰かの役に立てるようになりたい」と多くの感謝の言葉が届いた。 詳細は報告書 ▶︎ こちら にて。

⑩第3回阿波女活躍サミット2023 パネルディスカッション登壇
開催日:2024年1月30日(火)13時30分~16時30分
開催場所:ブライダルコアときわホール
主催者:徳島県経営者協会
県内の経済団体が毎年交代で開催している「阿波女活躍サミット」で代表の笠井がパネルディスカッションのコーディネートを務めた。2023年度の主催者である徳島県経営者協会は、「女性がイキイキと活躍できる環境を創出し経済の活性化を図ることと、人口減少社会にあって女性の活躍は必須であり、女性が働き甲斐を感じて意欲的に働き続けることができるために必要なことをそれぞれの立場で考えることを開催目的としている。
1部の基調講演では「女性が地域を強くする」というタイトルで消費者庁長官新井ゆたか様がご講演をされた。2部のパネルディスカッションでは、「それぞれの立場で女性の働くを考える」をテーマに、大学生3名、企業社員3名、経営者2名がパネリストとして登壇し、約90分間議論を交わした。最後は、経営者協会副会長の中村晃子様の「宣言」で閉会となった。


⑪2024年新年交流会
開催日:2024年2月18日
開催場所:ホテルグランドパレス
参加者数:15人
NPOメンバー、ピアサポーター、TFA受講生の皆様のほか、ゲストとしてTFA 2023のキックオフの講師を務めてくださった永田公彦先生にご参加いただいた。
NPOの活動報告、徳島県災害ボランティア先遣隊として参加したメンバーからの輪島市のボランティア活動報告、ゲストスピーチに加えて、後半は初めての取り組みとなる参加者全員のリレートークを行った。
「ピアサポーターの活動で意識が変わったり、気づきがあったこと」「TFA受講後、仕事やプライベートで変化があったこと」など、皆さんが胸の中にしまってある大切な思いを言葉にして発していただき、温かみのある優しい時間を一緒に過ごすことができた。日ごろは活動の現場でしか接点のないメンバー同士が、リラックスした雰囲気の中で互いを知り親交を深める機会として今後も開催していきた。

振り返り

TFA2023 第2講ワークショップ

令和6年度ピアサポーター修了式

女性つながり支援 生理用品の提供(勝浦町)

TFA2023 第4講

各種チラシ(1)

各種チラシ(2)
2022年度の主な事業
① 令和4年度フレアキャンパス講座
「コミュニティ・オーガナイジング初級編~私のストーリーで仲間を作る」
開催日時:令和4 年 8 月 20 日(土) 19:00〜22:00
参加人数:18名
講師:大澤祥子氏(一般社団法人ちゃぶ台返し女子アクション共同代表、 NPO 法人コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン講師)
開催方法:オンライン会議システムzoom を利用

概要:「コミュニティ・オーガナイジング」 市民の力で社会を変えていくための考え方、方法であり、行動を起こすための一歩となるもの。
前半は「コミュニティ・オーガナイジング」についての講義、後半は身に付けるためのグループワークを中心に行った。でもパブリックナラティブは「私」「私たち」「行動」の 3つのストーリーをつなぎ語ることで周りの共感や仲間との行動を生み出すものである。その土台となる、私のストーリー( Story of self )についての学びを深めた。
後半のグループワークでは、今自分が取り組んでいることは何か、そこにはどんな価値観があり、それを作った原体験はどんなものかをまとめ、そのストーリーを 2 分で語り、メンバーからフィードバックを受けた。参加者それぞれに、どんな原体験があったのか考えることで、今までになかった気づきや自分の価値観を再認識することができたようだ。自分が今行っている活動について、より納得感をもって取り組めるようになったのではないか。
グループワークに重きを置いた講座内容としたため、自分の言葉で語る体験を通じ、協力者を得るためのスピーチ作成に取り組むことができた。
参加者からは、「自分の原動力となっているターニングポイントを改めて意識することができた」「新たな気づきがあり、自分自身の成長を感じられた」といった前向きな感想が多く寄せられた。自分の価値観の生まれたところをしっかり意識できたことにより、自分の活動についてより力強く伝えていける力をつけることができたのではないだろうか。
② JWLI Bootcamp 2022徳島
開催日時:令和4年7月29日(金)~31日(日)
参加人数:10名(選考による)
講師:柴沼俊一氏(株式会社シグマクシス・インベストメント代表取締役社長)、山川恭弘氏(バブソン大学アントレプレナーシップ准教授)、大嶋栄子氏(NPO法人リカバリー代表)


概要:フィッシュ・ファミリー財団主催・NPO法人徳島の女性を元気にする会共催。「2006年の創立より米国ボストンと日本にて女性リーダー育成研修を運営するJWLIが、プログラムのコアである4週間のボストン研修を3日間の合宿型研修「ブートキャンプ」に凝縮し、日本語で提供するもの。
厚子・東光・フィッシュ氏(JWLI創設者)を徳島に迎えて2019年以来のJWLI Bootcampの開催となった。豪華な講師陣のもと、DAY1、DAY2では、講義と様々なワークを通じて自己分析をしながらリーダーシップについて学んだ。最終日であるDAY3では、受講生全員がピッチ(プレゼンテーション)を行った。4分という短い時間のなかに、自分の思い、実現したいこと、そして「何がほしいのか」を凝縮させて伝えていく。なかには、ほとんど眠らず一晩かけて準備された方も。今持てる力を精一杯出し切ってのピッチが披露された。
全員のピッチの後は、alumni(卒業生)によるトークセッションやJWLIエコシステムの説明を受け、サンキューカード交換の時間があった。3日間ともに過ごした仲間たちとエールを交換し、友好を深めた。その後の講評では、12月にベンチャーカフェ東京でのピッチの権利を得る者が発表された。徳島会場からは、当NPOメンバーを含む3名が選ばれた。短くも、とても濃密な 3日間。JWLIのスピリットである We can make a difference!を体感できたのではないだろうか。また卒業生同士の有機的なつながりも、JWLIの魅力である。参加者には、つながりを活かしながら自分らしいリーダーとしてさらなる活躍が期待される。
③ コロナに負けない!女性つながりサポート事業 
概要:ピアサポートとは、専門家による支援ではなく同じ経験をしたことがある同じ立場の人が行うサポートで仲間同士で助け合う支援の形。ピアサポートとくしまでは、以下5つののアプローチにより事業を実施した。
①ピアサポーター養成講座
ピアサポーター養成講座(全6回)、ピアサポーターのためのフォローアップ講座(全5回)、相談員をサポートする支援者(スーパーバイザー)養成のための講座(全5回)を実施。ピアサポーターの役割は、「話を聞くことにより相手の自己概念の成長をサポートすること」ということを学んだ。心理的安全性が保たれたなかで学び、ワークを繰り返すことにより、相手を尊重して傾聴する、という姿勢を身に付けることができた。
また講座内での、講師やピアサポーター同士の励ましあいにより、よりよい活動へのモチベーションを保つことができた。
②WEB相談
気軽に相談できるように、各種SNSからの広報を行いながら、窓口は公式LINE一つとして相談を受けた。WEB
サイトを準備し、各種相談機関の情報の掲載や、養成講座を終了したピアサポーターを順次WEBサイトで紹介した。公式アカウントのLINEから相談を受け、必要な方にはzoomを活用したオンライン相談を行った。
③アウトリーチ支援
対面での相談を希望する方に対して、ピアサポーターが出向き対応を行った。また、役場などでの生理用品提供時にもヒアリングを行った。また、リアルな声を聞くために相談コーナーでの対応に重点を置くなどして実施した。
④居場所づくり
コロナ禍で孤独や孤立を感じている女性のために、社会や他者とのつながりを回復することを目的に、少人数でリアルに会える居場所をつくるために行った。県下どの地域においてもセミナーやワークショップを通じた人との交流やリフレッシュの時間を楽しんでいただけるよう県内を5つのエリア分けとオンライン開催を予め盛り込み、開催地や内容が偏らないように配慮しながら企画、運営をした。セミナーや講座後には、事業に活かすため困りごとなどのヒアリングを行った。
⑤生理用品の提供
昼用と夜用を6,000パックずつ購入し、県下で提供を行った。袋詰め作業ではピアサポートのチラシを封入し、必要な方にピアサポートの支援の情報が届くように工夫した。生理用品は、学校や市町村窓口からの提供、またピアサポーターからの直接提供を行った。
開催日時:令和4年9月~3月
④ とくしまフューチャーアカデミー 2022 


概要:徳島県において、政策・方針決定過程への女性や若者の参画機会の拡大を図るため、人材発掘及び人材育成機能を備えた実践の場を創設し、女性活躍に向けた研修を開催するとともに、育成した人材が活躍できる機会を提供する事業を2018年より開催しており5年目の開催となった。2020年、2021年は新型コロナウィルス感染拡大の影響によりリモート開催であったが、感染対策を講じながら本講座は3年ぶりのリアル開催となった。受講者は各分野におけるスペシャリストからの講義を受け、自分の興味関心のある分野を起点とした社会課題の発見とその解決に向けた具体的なアクションをファイナルプレゼンテーションに向けて練り上げていった。また先輩修了生たちが受講者のメンター、サポーターとなって学びの下支えを行い、TFAがこれまでに育成した人材の活躍の場ともなっている。ファイナルではさまざまなバックグラウンドを持つ受講生たちが思い思いの精一杯のプレゼンを行い、笑いあり、涙ありのリアル開催ならではの熱量と一体感を持ってフィナーレを迎えた。TFA修了後には有志による自主活動グループが立ち上がるなど早速 自発的で積極的なアクションもあった。修了生の今後の活躍に期待したい。
講座開催期間:2022年10月10日〜2023年3月4日 本講座修了者 17名
⑤ ドイツ・ニーダーザクセン研修参加報告会
ニーダーザクセン州と徳島県の友好交流提携15周年記念事業


2022年9月4日~2022年9月10日、管理職を目指す徳島県の女性のための自己形成とエンパワーメン トを目指すドイツ研修ツアーが徳島県主催により行われ、10人(当団体から5人)が参加した。

日程と内容(時系列)
◆ハンブルク総領事 加藤喜久子さんとの交流 ◆ツェレ郡・女性経済調整センターの事業内容、女性向け支援サービスなどの説明 ◆ワーク・ライフ・バランス確保の経験談 ◆リューネブルク・ヴォルフスブルク商工会議所女性事業主サークル「赤のサロン」でビジネス朝食に参加 ◆企業内視察 ◆日本とドイツとの違い、特性・特質エクササイズ、力の源トレーニングなどのワークショップを通じて、マインドセットや振り返りの機会を得た ◆社会福祉・保健・平等省訪問
得たもの
ジェンダーギャップ指数の10位のドイツと116位の日本の違いは何だろう。教育、経済、福祉、価値観など、参加者各々の職業や立場から見聞きして、体感して学びを持ち帰えることができた。
ドイツのロールモデルや支援策の中から一部取り入れるヒントを得たり、徳島県の優れた部分に目を向けることができた。
ワークショップを通じて、自分の強みや必要なリソースを知り、目標設定を再確認することができた。
何より、信頼できる仲間と出会い、本音で語り合うことができた。
⑥ 日本政府主催の国際女性会議WAW!(WAW!2022)参加


開催日:2022年12月3日 場所:三田共用会議所
WAW!は2014年から日本のジェンダー平等と女性のエンパワーメントを推進する取り組みとして日本政府が開催している国際会議である。
TFA2022がWAW!2022の公式サイドイベントに認定され、会場内にポスターが展示されていた。3年ぶりのリアル開催となり、一般参加枠が限定された中、徳島からTFAの修了生ら5名が参加した。
⑦ 新年交流会を開催
開催日:2023年2月4日
場所:ホテルパークウエストン
参加者:30名
2023年度の新年交流会を開催。
立春の日、春の始まりとなる良き日に、NPOメンバー、とくしまフューチャーアカデミーの受講生、ピアサポーターの皆様と、リアルにお会いして、親交を深めることができた。
今年は理事メンバーの「推し」をゲストにお迎えし、皆様にご紹介しご縁を繋いでいただくことを目的とした。
各分野でご活躍のゲストの皆様の素晴らしいお話で、今年も良い新年交流会となった。
